人間は近くにあるものほど価値を高く感じ、遠くにあるものほど価値を低く感じる性質があります。
この性質を利用して、私は1日平均2時間以上の読書を習慣化しました。そのおかげで、読んだ本の知識を生かし、以前とは全く次元の違う生活スタイルを築き上げています。
ここではその具体的な方法を解説します。
常に本だけは持ち歩く生活
とにかく私は自分の中で本の価値を高めようと思い行動しました。そのため本は常に側に置いておく、または持ち歩くことに重点を置きました。
自宅では寝室で手の届く場所に、リビングにも持ち歩き、仕事部屋にも手の届く場所へ。外出先へも必ず持っていきます。外食や友達の家、はたまた飲み会にも持っていきました。
みんなで集まっている時でも構わず読んでいました。私に取っては「一番価値が高いもの(価値を高くしたいもの)は何より本」ということになっていたのです。
これは、他人には色々と言われてしまいそうな部分でもありますが、私に取っては読書の超習慣化はとても重要なことだったのです。
読むタイミングを決める
初めは今から数年前になりますが、何しろ一番価値を高めたいのが本でした。ということもあり、朝目が覚めてから、まずすることを読書にしました。
1日の意思力がまだ強い状態(要するに朝)で、そこに重要な習慣を持ってきたかったのです。
初めはどれぐらいの時間の長さから始めたかは、正直あまり覚えていないんですが、おそらく1回当たり20分程度読んで休んでまた読んでという感じだったと思います。
現在(2021年4月)ではその日によりますが、朝のパターンはだいたい30分の2セットか3セットになっています。
時間のゆとりを見て、25分のセットにしたり15分にすることもあります。これには、全て100均で購入したタイマーを使って時間管理をします。
タイマーがスマホだと気が散るなど何かと不便が多いんです。
人間の集中力は25分で切れるという科学的に示されている研究がありますので、それを元に時間の長さを決めています。
確かに現時点では、25分から30分程度の長さで区切るのがしっくりきています。
読書時間は無理をせず休憩を挟みましょう
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読む時間帯によって本のジャンルを決める
私は時間帯によって読む本を分けています。今一番学びたい本や、自分にとって難しい本、新しく買った本などはとにかく朝に読むようにしています。
まだ意思力が強い時間帯に、いま一番大事な本を持ってくる感じです。難しい専門書でも朝であれば踏ん張って読み切る(タイマーの時間通り)ことができるのです。
そして、昼食後は小説やエッセイなどを読むことが多いです。ソシャゲーをやってしまう習慣を薄めたかったため、その代わりにライトノベルを読むようにしました。
ソシャゲーの欲をライトノベルにぶつけた訳です。今は「ソードアートオンライン」を読んでいますが、要するに僕の場合はRPGを読書にした訳です。
夜の時間帯は、一度以上読んだことのある本やライトノベルなどの小説にするようにしています。
つまり午前中以外は気軽に読める本にしている訳です。時間と共に減っていく意思力に合わせて読む本を選んでいます。
逆に遠くに置いたもの
逆に遠くに置いて価値を下げたものは、私の場合スマホでした。
主に、幸福度に悪影響を及ぼすSNS(科学的に示唆されています)を遠ざけたかったということもありますが、そもそも少しでも超常刺激を減らすべきだという考えがあったためです。
超常刺激というのは、急速な文化の発展に人間の脳がさらされ、処理能力が追いついていないような状態のことです。
スマホやパソコン、テレビや人工照明、お菓子やジャンクフード(数えればキリがないほどある)など、例えば車などもそうでしょう。
あらゆるもののOSが進化しバージョンアップして、とても便利な世の中になりましたが、人間のOSはここ20万年ほどVer1.0のまま(上がっていない)と言われています。
要するに周りがアップデートされても人間側がアップデートされない為、超常刺激に晒されすぎると脳がパニックになり鬱気味になったり落ち込んだりします。元気がなくなるということですね。
ということはこれら超常刺激が現代人の幸福度を下げているとも言えます。どれだけ科学が進歩し世の中が発展しても私たちの幸福度は一向に上がっていません。
幸福度を下げるものを遠ざけ、幸福を感じやすい本となるべく多くの時間を過ごす。これが私のライフスタイルになっています。
おかげさまで現在では昔よりも幸福感がまし、楽しい日々を過ごせています。
もちろん、大変なこともありどうしようもない気持ちになることもありますが、苦痛こそ進歩の糧という意識があるので、全て受け入れる体制が備わっているとも感じます。
スマホを遠くに置くようになってから、圧倒的にストレスが減ったと感じています。
うっかりSNSやメールを見てしまうこともなくなり、仕事から完全に解放される時間も長くなりました。
具体的にどれぐらい遠くに置いたかと言うと、自宅の一番端の部屋の、机の引き出しにしまっておいたのです。
そうすると取りに行くのも面倒になり、ほぼ見ない生活になりました。そして、自分の中でどんどんスマホの価値が下がっていくのを感じました。
ストレスを夜または翌日まで持ち越すということがなくなったのです。これはかなり良い影響で、生産性も安定し満足度の高い生活になったと感じています。
まとめ
- いつもなるべく近くに本を置いておく
- 常に本は持ち歩く
- あらかじめ読む時間帯やタイミングを決めておく
- 意思力の強い朝の時間帯以外はなるべく気軽に読める本にする
- 価値を下げるべきものをなるべく遠くに置く
- 初めは馬鹿らしく感じるほどハードルを低くする(あとがきに記載)
あとがき
習慣化の基本はとにかく馬鹿みたいにハードルを下げることだと感じています。
読書習慣がない方が1日にいきなり何時間も読もうとするのではなく、10分から始めたりもしくは2ページ、1ページだけ読むとか、それこそ毎日3行ずつ読むようにするなど。馬鹿らしく感じるほどハードルは下げて良いでしょう。
大切なのは必ず習慣にすること。続けていれば習慣はエスカレートしやがて暴走し、本と接する時間が伸びていきます。
私の場合、読書に関しましては少しずつ読む時間が長くなっていきました。
やがて悪い習慣までも蝕み、読書時間が私生活を占領していったのです。例えば、お酒を飲む習慣が完全に途絶えました。
お酒を飲むとどうしても受動的な行動ばかりになり、読書に励むことができなくなります。いつの日か、私はその時間が惜しいと感じるようになりました。
スマホを触る時間も減りその分読書へ、無駄に外食や外出する時間が減りその分読書へ。次第に読書時間が伸びていったのです。
大切な習慣が根付くまでには、それは多大な時間がかかるかもしれません。科学的には、むずかしいものを習慣化するのに約66日間かかると言われています。
持続的な幸福感もすぐには増しません。絶対に必要だと感じることは、つまらないことでも、やりたくないことでも、ただひたすら我慢してやり抜くこと。
いつの日か、その成果が必ず花開くと信じて。
↓参考文献も是非ご覧ください。