あらゆるストレスを避ければ幸福に生きて行ける。これはストレスに対する間違った認識です。その目の前のストレスが全てなくなれば本当に幸せでしょうか?
私はストレスを避け続け不幸のどん底を彷徨っている人を知っています。
ストレスは役に立つと思うと実際にそうなる
化学的研究の結果ストレスが役に立つことは明らかになっています。ストレスがあれば注意力を高め、意識を集中させる働きがあり、周囲の状況をいち早く察知することができます。そしてやる気が出たり気合が入ったりするのです。
以下はストレスの効用の例です。
- 勇気が湧いてくる
- 人とつながろうとする
- 失敗から学ぶことが出来る
ものごとについてどう考えるかによって、そのものごとから受ける影響は変化します。ストレスを感じるというのは自分の大切な何かが脅かされている状況です。いまストレスを感じているとすれば、自分の何を脅かされているかを考えれば対策を打てる可能性が高まります。
- 時間
- 対人
- 空間
- 音
- 汚れ
- 整理がついていない
などなど。例えばタスクの整理が付いていない場合は書き出すことで、頭の整理が付き無意味なストレスを減らすことが出来るでしょう。単純なことでもこれはやるとやらないでは大違いです。
忙しい人ほど満足度が高い
忙しい人ほど人生の満足度が高く幸福に生きていることがわかっています。忙しい人というのはあらゆるものごとをやり遂げている人です。やるべきことや、やりたいことがたくさんあり目標も掲げていたり色んな人を救ったりしているでしょう。そして想像しやすいかと思いますが、忙しい人ほどストレスも多いのです。それを乗り越えようと日々努力をしている状態と言えます。
程度によりますがそんなに時間のゆとりが必要でしょうか?一人でお酒を飲んだりして自己破壊的な行動で満足するでしょうか?いい人生とは概ね忙しい人にやってくると思います。時間を大切にして生きていきたいと私は思います。なので私は自分の時間を脅かされるときにストレスを感じます。自分の大切な時間を脅かされないような工夫や努力が必要だと心得ています。
休日も忙しく過ごす
休日ぐらいゆっくりしたいと思うのは人間の性かもしれません。しかしいい人生を歩んでいる人は休日も有意義に充実させたものにしています。テレビをぼんやり眺めていたり、だらだらしたり、何もせずに過ごすということはありません。特に富裕層ほど自分の好きなことや仕事のための勉強に励んでいることがわかっています。学習には負荷がかかりますが、この負荷も良いストレスとなり幸福感が増します。一番は未来に希望が持てる状態にすることでしょうから、やはり休日も有意義に過ごしたいです。もちろん勉強だけではなく、ガーデニングだったり掃除だったり、プラスの影響がある友人に会いに行ったりトレーニングをしたり、それはさまざまあるでしょう。自分にとって最大限プラスになる休日の過ごし方を日々学びながら試してみるのが望ましいかと思います。
例えば時間配分でずいぶんと結果が変わる場合もあります。私は休日の一番初めのタスクにブログの更新を持ってくると1日がより有意義になることが最近わかりました。休日の一番初めにやりたいこと、成し遂げたいことはなんでしょうか?
計画的にサボる
サボり方もなんとなく気が向いたから、ではなく一週間単位で計画的にサボると有意義にすごせます。私の場合は金曜日の夜と土曜日は1番サボっても良いことにしています。金曜日の夜は友達とオンラインゲームをして過ごし、土曜日も疲れが溜まっていれば十分に休んで良いことにしています。
友達との遊ぶ予定があればそこで一番サボっても良い時間ということにし、それに目掛けてできる限り努力をするようにしています。あまり思いつきでは動かず計画的に過ごします。
ストレスによって成長する勇気
ストレスにどう向き合うかは自分で選ぶことができます。前述した通りストレスには勇気や人との繋がり、学ぶことでの成長など役に立つことが多いです。ストレスは人間ならではの底力を、自分のなかに呼び覚ますことにつながります。大切なのはストレスを避けることではなく、ストレスを経験する中で自分自身を積極的に変えていくことでしょう。
不安は興奮のしるし
不安を感じた時は「興奮しているしるしだ」と自分に言い聞かせると効果てきめんなことが心理学の研究から明らかになっています。そして不安を避けるとますます不安になってしまうこともわかっています。不安やストレスを感じたらそれをただ避けるのではなく、体のストレス反応はかえって役に立つことを思い出すと良いでしょう。
不安に対する合言葉は「興奮しているしるしだ」です。
ストレスに対しただ怯えるのではなく、ストレスを経験する中で積極的に自分を変えて成長する勇気を見出しましょう。
チャレンジ反応
ストレスを恐怖やイライラなどのネガティブなものと捉えるのではなく、挑戦や勇気、人との絆や成長などプラスに捉えることをチャレンジ反応と言います。大切なことを達成するのに必要な力をまとめる生物学的本能です。アドレナリンを放出し、自分の活動を活発にします。
- 運動競技や人前でのスピーチや試験など
- プレッシャーのかかる状況で実力を発揮すべき時は力が湧き集中力が高まる
- 行動を起こす勇気が出る
このようなチャレンジ反応が起きればしめたもの。私はネガティブな状態やストレスが多い場面ではチャレンジ反応を思い起こすことで、成長する勇気が湧き挑戦する力を発揮するようにしています。
そして実は不安を感じることもチャレンジ反応なのです。大事な場面でドキドキしたり不安になったら「これはチャレンジ反応だ」と思い出せばうまくいく可能性が高まります。
人助けをすると時間が増える
人助けをすると時間感覚が増えることが研究からわかっています。忙しい時ほど人助けを意識的に行うと、時間的圧力から解放されストレスに強くなる可能性が高まります。1日にひとつ誰かの役に立つ、ことを日課にしてみると忙しい感覚が和らぎ充実した毎日を送れると思います。
このことから幸福とは自己満足を求めるのではなく、利他的に生きることなのではないでしょうか。人助けを日課にし、やがてそれが生きがいになり、いい人生に結びつくのだと思います。
自分のための目標を追求すると孤独感が強まる
自分だけの目標を追求すると孤独感が強まり、結果ストレスに苛まれてしまいます。自分のための目標だけに向かって努力していると、頭が混乱したり不安や怒りを感じたり、妬みや孤独感に苛まれます。
対策としては自分よりも大きなものに貢献しようと考えて動くと、上記のようなストレスを感じなくて済むようです。例えばボランティア団体に携わることが良い効果があると思います。私であれば自然や猫を守りたいと思っているので、それらに貢献できるボランティアに興味があります。将来的には寄付をしたりボランティア活動を通したいと考えています。
孤独感の対策としては他にも以下の3つを心がけると良いでしょう。
- 周りの役に立つことをする
- 周囲から尊敬されるような行動を心がける
- 他人から好かれるような行動をする
簡単に言うと善人を目指して生きていくことが良いのではないでしょうか。誰かの利益を搾取したり姑息なことをしてはいけないと思います。自分のメンタルや幸福感のためにも、悪いことにはなるべく手を染めずに生活していきましょう。
人助けを日常的に行う
日常的に周りの人の手助けを行なっている人々には、ストレスによる死亡リスクの増加がまったく見られないことがわかっています。健康的に生きるということは、人助けをすることに等しいです。自分のために誰かを助けましょう。
これは人だけではなく動物のためでも、同じ効果があると私は考えています。半分は猫のために生きていると、常日頃思っていますので飼い猫も野良猫もなるべく助けるように心がけています。
まとめ
- ストレスは役に立つと思う
- 忙しいほど幸福になれる
- 計画的にサボり休日も有意義に過ごす
- 不安やストレスによって成長すると志す
- 日々人助けする
思い返せば、不安を感じた時というのは、それに対策しようと十分に考えて行動します。ストレスを感じた時は原因をさぐり対処しようと考えます。不安やストレスは進歩していくために確実に必要なことだと思います。それらを避けよう避けようとしているだけでは、いい人生など歩めません。
最後に以下の言葉で締めくくります。
「ひたすら快楽のみを求め、痛みを避けようとする人には、深みや意味に欠けた、仲間のいない人生しか手に入らない。」心理学者のリチャード・ライアン、ヴェロニカ・フータ、エドワード・L・ディシの論文集『幸福の探求』より
参考文献