↓こちらのブログの続きになります。
没頭の世界へようこそ。一点集中で超効率化する方法!①
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注意散漫の状態を続けていると結局のところ、なんの成果もあげられないうえに対人関係まで壊しかねません。
「一度に複数の作業をしようとする。」こと自体が「気が散っている」ことを意味します。
いつだって選択肢は2つ。1つのことをうまくやるか、2つのことを下手にやるか。
誘惑に流されないために、とにかく情報を減らす
2022年では出来ることが限られ、私生活がかなりシンプルになるよう余儀なくされている方も多いのではないでしょうか。
私はこの機会を楽観的に捉えやることの選択肢を更に狭めました。
友人と会うこともほとんどなく、外食もほぼしません(出来ない)ので自宅では、主に下記の4点に重きを置きました。
- 読書
- ピアノ
- 運動
- ブログ
読書の記憶の定着にはアウトプットが欠かせませんので、ブログの更新でまとめながら想起させるのが効率が良いと思いました。
ピアノの練習はIQを上げるという研究結果がありますし、認知機能を高めるためには運動(特に有酸素運動)が欠かせません。
情報の漂流
おびただしい数のメディアがひっきりなしに流す情報を吸収するのが当然だ、という風潮が生じ、私たちは常に「アクセス可能」であることを求められるようになりました。
私はこれにうんざりしている為、まわりと比べれば大分協調性が低いかもしれません。
LINEが合っても返信するのに数十時間後だったりするのは日常茶飯事。まあ、すみません、と言っておきます。笑
こうした非現実的な要求に応じようと、私たちは複数のタスクに注意を分散させるようになりました。
マイクロソフトの元バイスプレジデントで作家・コンサルタントのリンダ・ストーンは、こうした状態を「継続的な注意の断片化」と呼んでいます。
つまり、押し寄せた情報の波に、現代人がうわべだけの注意を断片的に向けているにすぎないことを見抜いたのです。この状況は悪化の一途をたどっています。
デバイスを分ける
スマホは用途により分けて使用すると、気が散らずかなり集中できるようになります。私の場合、勉強用と仕事用と分けて使っています。
勉強用のスマホではアプリの数がとても少なく、メモや漢字辞書など調べ物で使っています。この方法は気が散らないので、とてもオススメできます!
機種変更の際に今まで使っていたスマホを手放さずに、勉強用(ソシャゲーをやるひとはゲーム用など)にとっておいて、Wi-Fiに繋いで使用すると良いです。
LINEも鳴りませんし電話もかかってきません。気が散るアプリがない!
パソコンも贅沢な使い方ではありますが、ブログ更新用と仕事用とで分けています。
ブログ専用PCでは不要なメールは一切入ってこず、アプリも必要最低限でとてもシンプルな設定にしています。
パソコンを開いたら、もうほぼブログのことにしか手をつけられない状態です。パソコンを開く→ブログを更新、というシンプルな構図になっているのです。
部屋や居場所、向きなどでやることを完全に分ける
部屋別に完全にやることを分けることも、単純ではありますがとても効果があります。
部屋数はさすがにそんなに用意できないもの(できる人もいるけど)ですので、自分の居場所や見る方向などで分けるのがとても効果的です。
私の場合、ピアノの練習室と仕事部屋が一緒になっています。
西を向くと仕事のデスクがあって、東を向くとピアノがある配置です。どちらを行う場合にも視界に入らないようにしています。
寝室にはほとんど、本とノートパソコンしかない状態です。服はタンスにしまってあります。読書とブログの更新は寝室で行います。
ブログの更新は本を参考にしながらやることが多いので、同じ場所の方が都合が良いです。本棚はパソコンが置いてある位置から手を伸ばせば届く配置です。
そして、食事はほぼ茶の間でしかしません。
いま取り組んでいることとは関係がないものは、徹底的に視界から排除します。この工夫だけで集中力が持続するようになるのです。
運動や楽器の練習、瞑想や読書などで集中力を鍛えることも大切ですが、集中できる環境づくりを工夫することも非常に大切なことです。
同時にすることで有意義になることもある
幸福学的には日々有意義であることは欠かせません。
同時に行うことで効率的になることも、もちろんあるでしょう。それは「干渉が起きないこと」であれば同時に行えます。
例えば、自宅でテレビを観ながらストレッチをするのは、ただソファに座ってぼんやりテレビを観ているより、はるかに有益です。
私の場合、ギターの練習を習慣にしていた時はギターを弾きながらテレビを観ていました。
友達と会話をしながら食事を楽しんだり、恋人と話しながら散歩をすれば有意義だし、掃除をしながら好きな音楽を聴けば気分が乗るかもしれない!
要するに、どちらかが自動的に行えるものであれば、互いに邪魔をしない2つの活動を同時に行っても害はありません。
しかし、集中力を要する複数の作業に、同時に取り組もうとすれば高い代償を支払うことになります。
会議中にメールやLINEをチェックしてしまっては気が散って集中できません。
スマホに文字を入力しながら歩けば誰かに迷惑をかけてしまうこともあるし、車の運転中のスマホながら運転はもってのほかです!
マルチタスクとは絶え間なく気が散っている状態
シングルタスクとは「いまここ」に「一度に1つの作業に没頭すること」を意味します。
人類が誕生した時代、初期の狩猟採集民は気が散るものなどほとんどなく、目の前の1つの作業に専心していました。
人類はそうやって生き延びてきたわけで、ここで述べているのは私たちが生来持っている心のあり方を取り戻そうと訴えている訳です。
空白の時間にぼんやり考えていることは妄想にすぎない
「妄想」こそは人間が最も得意で、ほぼ一日中絶え間なく繰り広げている煩悩です。
楽しい妄想だけならまだしも、「この先どうなるのだろう」と不安に駆られたり、「仕事や家事に追われて、あれもこれもやらなきゃ」と感じたり、悲しい過去を振り返って落ち込んでしまったりという心境も「妄想」していると言えます。
【シングルタスク、一点集中術】の著者、デボラ・ザック氏はこう述べています。
「過去についてくよくよと考えるのも不安な将来を思い描くのも、無益なだけでなく怠惰にすぎない。」
無駄な妄想は怠惰にすぎない、ということですね。
たしかにこうした行為は、「いま」という瞬間を「ここ」で生きる邪魔をしています。
私たちは、過去を変えることも未来を予言することも、他人を意のままに動かすこともできません。
ただ、いまという瞬間に集中し、自分の人生や周囲で渦巻いている世界を、よりよい方向に向けることだけが可能です。
思考にラベリングする
もし、「妄想」が始まったら思考にラベリングをしてみましょう。
「今、妄想をしている」「あ、これはただの妄想だ」「また、単なる妄想が始まった!」「妄想しても現実ではないのでこれは特に意味がない。目の前のことに意識を戻そう」「妄想リセット!」など思考にラベルを貼ります。
単純なことではありますが、これが意外(?)と効果的です!是非、意識してみてください。
ラベリングは仏教の列記としたテクニックになります。
客観的に言葉で確認し妄想をリセットする方法は非常に効果的です。「妄想したらラベリングする」と決めておきましょう。
まとめ
- 誘惑に流されないため目の前の情報を最小限にする
- 用途ごとにデバイスを使い分ける
- 部屋や居場所、見る方向などですることを分ける
- いま取り組んでいることとは関係がないものは、徹底的に視界から排除する
- 「干渉が起きないこと」であれば同時に行え有意義に過ごせることもある
- 「妄想」にはラベリングをし、思考をリセットする
- 集中することは楽に生きること(あとがきに記載)
あとがき
集中することは楽に生きることに繋がります。
心理学者のミハイ・チクセントミハイ氏は「フロー(超集中している状態)に入っている状態が一番楽で幸せである」と言っています。
ポジティブ心理学のマーティン・セリグマン氏も「フロー状態に入っている時間が長ければ長いほど幸せになる」と語っています。
ここでは主に、気が散っている状態を避けるために身の回りのものや状況に気をつけましょう、と述べましたが、要するにものを減らすことの重要性も指摘しています。
本当に自分にとって必要なものは数が少ないはずです。
あれもこれもやろうと考えていては、うまく行かないことが多くなり自尊心の低下に繋がり兼ねません。
自分にとって本当に大切なものは何なのか。それを踏まえて要らないものを捨てる、というよりちょっと良いものも捨てる!ぐらいが丁度よいかもしれません。
私はピアノを本気で弾くために、およそ25年間弾き続けたギターを手放しました。
父親の形見になるギターはとってありますが、その他、本とピアノやパソコン以外の私物はほとんど売るか捨てるかしました。
更に、最近スマホを手放せないかと考えましたが・・・それはさすがにやめた方が良いかもしれませんね。
参考文献