ほんの数年前まで私は不幸が滲み出てくるような状態にありました。
現在では不幸に感じることが劇的に減り、持続的な幸福感が増すようになりました。確かに以前とは異なる自分がここに居る、と感じています。
具体的に私生活をどう変化させたのかここに記述いたします。
脳を鍛えていないから不安になる
思い返せばかつては受動的な行動が多かったと感じています。
中でも良くなかったと思うことは毎晩の飲酒です。お酒を飲んでいる時は楽しい気分になりますが、主にそれは時間を無駄に過ごす時間でもありました。
手っ取り早く快楽を得られるものが、いまの世の中には溢れかえっています。タバコ、お酒、テレビ、テレビゲーム(スマホ含め)、ラーメンやハンバーガーなどのファストフード。
これらは主に受け身の姿勢となり、アクティブに脳を使わずして簡単に快楽を得られます。
私はこれらの行為を最小限に抑え、読書習慣や楽器の練習、運動などに置き換えました。すると以前とは異なり、未来に希望を持てるように変化したと感じています。
今では脳を意識的に日々鍛えていないと気持ちが悪く、怠り続ければおそらく不安になるでしょう。
学習や運動が完全に習慣化されているので実行しないと気持ちが悪いのです。これが習慣というものね。
このブログではこの記事が2記事目になります。ブログの更新、文字を書くということもやがて習慣化され、おそらく1年後には毎日のように更新するようになっているでしょう。
その頃には更新しないと気持ちが悪い状態になっているのです。
身の回りのテクノロジーを最小限にする
身の回りをアナログ化することで幸福感は増します。
幸福感が増すというより、本来の人間のあり方に戻るという現象なのではないでしょうか。
パソコンやスマホのOSがいくらアップグレードされようと、人類は20万年前のホモ・サピエンスから顕著なアップグレードはされておりません。人類は20万年前からVer1.0のままなのです。
私の場合は読書、楽器の練習、運動習慣に時間を費やすようになっていますので、随分とアナログ時間が長くなりました。そのおかげもあって幸福感が増したのかと思います。
現在でも日々読書時間が伸びています。このままもっと悪い習慣を蝕み、良い習慣で覆い尽くして行けば良いのです。
充分な睡眠
能動的に脳を使うためには充分な睡眠が欠かせません。
昼間でも眠い時は寝る、を徹底しています。午前中は日光を浴びることを心がけ、夜は照明の明るさに注意します。
睡眠前の2~3時間時間前から照明は薄暗くし10ルクス程度にするのが現在の脳科学では常識になっています。
食事や入浴と運動も数時間までには終わらせ入眠準備を終えます。
睡眠前はパジャマに着替えて(今日の終了モード、リセットスーツ)なるべく、スマホのブルーライトは控え読書に励みます。
寝る90分ぐらい前からはスマホは極力使用しない方が良いでしょう。
コーヒーの摂取する時間帯に注意
昼食ごろに飲んだ1杯のコーヒーから摂取されるカフェインの効果は、22時の時点でなんと25%も残っていると言われています。
出来れば、コーヒーは昼食時に飲むのを1日の最後にした方が良さそうです。遅くとも15時ごろまでにしましょう。
私の場合はだいたい9時から15時の間のみ、コーヒーを飲むようにしています。
達成
達成感を得ることは幸福に生きるために欠かせないことです。
ポジティブ心理学提唱者、ペンシルベニア大学心理学部教授の「マーティン・セリグマン氏」によれば持続的な幸福には次の5つの要素が欠かせないと論じています。
- ポジティブ感情
- エンゲージメント(新しいことを学ぶのが好き)
- ポジティブな関係性
- 意味・意義
- 達成
ここでは達成について少し掘り下げます。
達成感を得るために
目標を達成するためには日々の努力が欠かせないでしょう。
私が日々習慣化している読書、ピアノの練習、運動に関しても少なからず達成感があります。
読書に関しては新しい知識を学びそれをアウトプットし自分または他人に生かせた時。ピアノは新しい曲が弾けるようになった時や、練習し続けた曲の完成度が上がった時など。
運動に関しても、決められた距離をどれぐらい難なく走れたかや、バーピージャンプの回数が増やせたなど。
仕事でも達成があります。目標の売上を達成したり、定められた時間内に多くのタスクを達成したり、時間をどれだけ有効に使えたかなど。
これらはいずれもアクティブに脳を使って、その先に達成があるため充実感が募ってきます。達成は幸福に欠かせない要素だと言うことがわかります。
達成感を得るためにいま何を習慣化すべきなのか、考えてみると良いのではないしょうか。
私の場合上記3点に加えブログを更新する、という習慣を付け加えました。まだ手をつけ始めたばかりですが、こればかりは必ず習慣化させたいことです。
日々小さな目標を達成させる
日々小さな目標を設定して達成させるのも良いでしょう。
今日は焼却炉でゴミを燃やす、タスクを全て完了させる、ブログを少しでも書いてみる、飼っている猫に目薬を1回以上さす、空いている時間は8割読書、などなど。
大きな目標を達成するためには日々の小さな目標の達成が欠かせません。小さな達成をアクティブに行いましょう。
汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ
汝の食事を薬とし汝の薬は食事とせよ、とは古代ギリシアの医者、ヒポクラテスの格言です。
食事が脳に及ぼす影響は予想以上にはるかに大きい、と考えた方が良いです。近年の研究からその重要性があきらかになってきました。
食を正せば脳は健全に機能する
米国のウィスコンシン州の学生を対象にしたある研究よると、食の影響を理解してもらうため、反面教師として「ジャンクフード日」を設けたところ、食後2時間も経たずに教室は制御不能。ある学生が無気力になる一方で、別の学生は怒り、場合によっては凶暴になったとされています。
ここでなぜ食が変われば行動が変わるのか脳の仕組みを考えてみます。
脳が健全に作動するためにはオメガ3脂肪酸やミネラル、ビタミンが欠かせません。しかし多くのジャンクフードや加工食品にはそれらが含まれておりません。
カロリーはあっても身体が慢性的な栄養失調に陥れば、体の機能の重要なタスク順にそれを割り当てます。最優先されるのは生存するための各臓器のメンテナンスにあたります。
例えば子供であれば成長が最重要タスクになり、物事の認知や他者との交流は後回しとなってしまいます。
逆に健全な食事をすれば、暴力や反社会的行動も減るだけでなく、IQや試験成績、学ぶ力も高まることが最先端の研究でわかってきています。
脳を健全に機能させるために積極的に摂取するべきもの
- 新鮮な野菜と魚
- 果物
- 豆類
- 全粒穀物
- ナッツ
- 水
逆に避けるべき食品
- 人工着色料
- 甘味料
- 砂糖入り飲料水(果物100%のジュースも)
- 精製小麦粉
- 加工肉
- スナックなどの超加工食品 …etc
注意欠陥、多動性障害、自閉症スペクトラム障害、不安、うつ病、総合失調症、双極性障害など、これらの障害は食の改善によって減っていく可能性が高いとされています。
健全に脳が機能していけば幸福感が増す
私は宮城県の田舎に戻ってきてから、外食やコンビニ食がかなり減り実家の畑や田んぼで取れた野菜とお米中心の食生活になりました。
そのおかげもあってか、次第に心も穏やかになり幸福感が増してきたと感じています。これは脳が健全に機能してきた、と言えるのかもしれません。
腸は脳よりも賢いと言われてもいます。食したものがそのまま体、そして脳に反映されます。ジャンクフードは脳を騙しますが身体は騙せません。
健全で幸福な人生を歩むために、食生活も見直して行きましょう。
まとめ
- なるべく脳に負荷をかけて脳を鍛える
- 身の回りのテクノロジーをできる限り少なくする
- 脳をアクティブに使いこなすために良質な睡眠をとる
- 大きな達成を得るため日々の小さな達成を心がける
- 健全な脳を保つためにジャンクフードを避け健康的な食事を取る
あとがき
日々、嫌にならない程度、できる限り脳に負荷をかけるのが私生活の改善に役立つと感じています。
私はピアノを弾きますが、毎日の練習ではやはり現時点のレベルでは難しいことに挑戦しています。毎日少しずつではありますが、上手になっていくのを感じています。
この進んでいる感が人生では欠かせません。
日々の暮らしにアクティブに脳を使う心がけを付け加えてみてはいかがでしょうか。
もし不幸な人は幾分か充実感が増します。その幾分かマシな積み重ねが幸福につながります。
日々小さなことを積み上げましょう。
参考文献
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