幸福学

これで人間関係がよくなる!健康で幸せな人生をあゆむ簡単な方法

「健康で幸せな人生を送るために必要なのはよい人間関係だ。」と、ハーバード大学が84年にわたり2000人以上を追跡調査した研究で判明しました。

私たちは皆幸福な人生を送りたいと誰もが思っています。しかしどうすれば幸せになれるのか、どうすればいい人生を歩めるのか、その答えがわからぬまま漠然と毎日を過ごしてしまっている方も多いのではないでしょうか。

一番幸福に生きる方法、すなわち「人間関係をよくする方法」をここに記します。

 

相手の気分を上向きにできる人間であれ

私たちは気分を上向きにしてくれる相手や、自己認識を補強してくれる相手を必要とし好みます。

相手の気分を上向きに出来ているかどうかを考えてみると、「出来ていないかもしれない」と思い返す人も多いかもしれません。

例えばアーティストのGACKTさんはホスピタリティを大切にしているようです。ホスピタリティとは「心からのおもてなし」や「深い思いやり」という意味になります。

GACKTさんはストイックなイメージが強くありますが、他人に対しては思いやりや感謝の気持ちなどを大切にして、ホスピタリティであるよう心がけているようです。

ほとんどの素晴らしい人は一緒にいる人達を、上向きな気分にさせてくれます。私たちもそうであれるよう、普段から意識的な努力が必要です。

どうすれば相手の気分を上向きにできるか?

友達との付き合いであれ同僚や上司であれ、親戚や隣人が相手でも、一緒に何かをするときは必ずwin-winな状態でなければいけません。ビジネスだけに限らず全ての付き合いで、これは必ず絶対にです。

自分だけがいい気分になってはいけない。相手にも必ず同じ分だけ、または充分にそれ以上に「いいこと」がなければなりません。

例えば週末の夜遊びに友達を誘うのであれば、自分が運転手になりお酒は飲まずに送り迎えをする、友達の家に泊めてもらったら昼食はその友達に奢る、友達の家で宅飲みをする場合は必ず酒代などを多めに出すなど。

もちろんお金の問題だけに限らず例えば、助手席に乗った場合はナビに努めたり交差点などで左側から来る車の注意をしてあげる、太り気味の友達に食生活を気にかける、数秒でできる親切をしてあげるなど、できることは他にもたくさんあります。

これらは前述したホスピタリティとも大いに関連することでしょう。

ほとんどの人はいい人である

とくに日本のような平和な国では思っている以上に「ほとんどの人はいい人」です。

「ほとんどの人はいい人だ」と信じる気持ちをなくさないことが大切です。

私の友達で言えば「いい人に当たらない友達」はいません。

言わずもがなではありますが、他人の利益を奪うような明らかに悪い人とは付き合う必要はありません。

人は自分の利益を優先する

人間の主たる特徴は自分の利益を優先することにあります。誰もが他人よりも自分に大きな興味を持っていて、最大の関心ごとは自分自身となります。

この事実を別の言い方で表現すると、「相手はあなたのことよりも、自分のことに何倍も興味がある」ということになります。

例えばチャリティー活動をしている人たちは「自分が役に立つかどうか」ではなく、「自分が誰かに奉仕して喜びを得られるかどうか」となります。つまり他人に喜びを与えられるかどうかは、二の次の関心事となります。

親切や募金も自分の利益である

数秒から5分程度でできる簡単な親切は自身の幸福感を上げてくれますし、募金箱にお金を入れる行為は時間の間隔にゆとりを持たせます。私は時間がなく慌てているときほど、スーパーなどで買い物をした際に必ず募金箱にお金を入れています。

さらにちょっとした親切でできることがないか、いつも気にかけて生活をしています。これらは心理学的に結局は自分の利益を優先していることになります。

そして募金や寄付などには驚くことに、それに比例して収入を増やす効果があることが確認されています。

アメリカの経済の専門家であるアーサー・ブルックスによる、約3000人を対象にした調査によれば、寄付金が1ドル増えるごとに翌年には収入が3.75ドルも上昇していることが明らかになりました。

より多く与える人はより多くお金を稼ぐようになることが、科学的調査から判明しているのです。

好感度は人の話を聞いた分だけ上がる

人は自分の話を聞いてくれる人に好感を持ち、賛同してくれる人を好み、反論する相手を嫌います。誰もが「軽く扱われたくない」と思っていて、誰もが「重要人物として扱われたい」のです。

やはり聞き上手こそが最高の会話上手なのです。

アメリカの心理カウンセラーで人間関係のエキスパートある「レス・ギブリン氏」によれば、聞き上手になるための5つの方法として以下の通りまとめています。

①話しているひとの顔を見る

相手の話は「耳」だけでなく「目」でも聞く意識を持ちます。相手が話しているときは、その人の顔を見るようにしましょう。

②話し手の方向に身を乗り出して、熱心に耳を傾ける

誰もが面白い話には身を乗り出し、それほど面白くない話には身を乗り出さない傾向にあります。身を乗り出して話を聞けば、相手は「自分の話は面白い」と思うことが出来て気分をよくします。

ここで大切なことは相手の話に心から興味を持つことでしょう。時間を無駄にすまいと思い相手から学ぶ気持ちを忘れなければ、自然と身を乗り出すような態度を保てます。

③適切な質問をする

適切な質問をすれば相手の話をよく聞いていることが伝わります。

「それからどうなったんですか?」「そのときどうしたのですか?」といったシンプルな質問でも充分その効果を発揮します。

また質問の際に相手が話した単語をピックアップして、オウム返しを意識するとさらに効果が上がります。

例文:

  1. それからその友達が居酒屋でなくしたスマホはどうなったんですか?
  2. そのときコンビニの店長さんはどうしたのですか?

④話し手の話題に集中し、途中で口をはさまない

たとえ別の話題に変えたくても、相手の話が終わるまでは話題を変えないようにしましょう。

たとえ嫌いな相手や苦手な相手でも「これはトレーニングなんだ」と思い、傾聴にはげみます。

⑤自分ではなく相手に焦点を当てる

会話では、「私は」「私を」「私を」「私の」という言葉をなるべく使わないように心がけましょう。

それらの言葉は相手ではなく自分に焦点を当ててしまっています。それでは相手の話に充分に耳を傾けられていません。

人間関係では、聞き上手な人が大きな得をする

以上の聞き上手になるための5つの方法を実践すれば、人間関係がよくなり幸福感が上がります。

会話では「私」という言葉を減らし、耳と目だけでなく「全身」で相手の話を聞くように心がけましょう。

まとめ

  • 健康で幸せな人生を送るためには、よい人間関係が必須である
  • 相手の気分を上向きにする
  • Win-Winな関係、または相手に与える、簡単な親切をする
  • ほとんどの人はいい人であることを忘れない(明らかに悪い人とは付き合わない)
  • ほどほどの親切や募金、寄付などは自分の利益になる
  • 好感度は人の話を聞いた分だけ上がる

参考文献